春のaudible

今日もお越しいただきありがとうございます。自分史上はじめて2か月近くブログが空いたような気もするので、読者の数がほんとに激減してるんですが、コメントを書いていただいてEvery cloud has silver lining状態な自分です。嬉しいです♪

なんかもったいない言葉をいただいたんですが、いままで試験を受けたり、資格をとったりとかの努力はしてきたんですが、自分は一学習者であるというスタンスは全く変わらなくって、今現在も常にできない気持ちを持ちながら英語をやっています。

先生という仕事も実はあまり向いているとは思ってないです。生徒の気持ちに寄り添ってやると言う意味ではいいんですが、英語力とか、処理能力とか、点数、偏差値とかの受験戦争とかは苦手です。要するにテスト中心が苦手ー。でも今の仕事しかできないので自分のできることにベストを尽くそうとしている状態です。仕事の内容が受験一辺倒でもなくなっているので、少しでもこんな私が役に立てればとやっています。

ただ子供たちの真剣なまなざしを見るのは好き。それがあるからまだやってます。

たまに「angel先生は受験英語を教えもらったほうがいいかもですが、この科目やってもらっていいですか?」みたいなこと言われて、「なんでもやってきたので、全然かまいません」と答えたりします。そんな風にみられるのはいろんな学校での経験があるからかなとは思うんですが、本人はそんな風に決して思ってない(笑)

やっぱり縁の下の力持ち的な役割が性に合ってて、表に出るより、こうやってブログであーでもないこーでもないと役に立つのか立たないのかわからないようなことを語っては、誰かが時々コメントや拍手で合いの手をいれてくれるというのが楽しくて仕方がないです。

春はいろんな意味でストレスが溜まりやすいですよね。新しいことがたくさん。なれないこともたくさんあって緊張を強いられることが多いので、少しでもリラックスすることが大事。英語でもリラックスできるところはしようということで、audiobookのチョイスをかえます。癒し効果のある春専用のaudiobook。

1年を通してアーカイブから引っ張ってきて聴くaudiobookがいくつかあるんですが、このところ春になると必ずこれを手にします。繰り返して毎年聴く習慣はこの本がきっかけだったと思います。もちろんこの春も聴きました。毎回落としどころではクスっとなったり、半泣きしながら聴いてます。

表紙は映画とのタイアップ版です。いろいろあります。

冒頭だけ紹介しますね。

第二次世界大戦が終わってすぐの頃のイギリスのガーンジー島が舞台。主人公のジュリエットは戦争を扱った話を書いて一躍有名になった作家。ある日ガーンジー島のドージーと名乗る男性から突然手紙を受け取る。彼は自分がとても気に入った本がもともとはジュリエット所有のもので、本にジュリエットの名前と住所が書いてあることに気が付き、同じ著者の作品をもっと読みたいと、本を売っている本屋を教えて欲しいと尋ねてきたのだった。ガーンジー島は5年間の間ナチスドイツの占領下にあり、島民は厳しい生活を強いられていた。食べる家畜はすべて出生と死亡届を出し、肉はドイツ軍の管理するところとなり、島民が口にできる機会はめったになかった。そんな時ドージーの隣人の未亡人アメリアと娘のような存在でドージーの友人でもあるエリザベスの提案で手違いで登録されていない豚を友人間で食べないかと誘いがあった。戒厳令下の中ひそかに豚のローストとジャガイモの皮(しか材料がなかった)でつくったPotato Peel Pie を楽しんだ帰り、彼らはドイツ兵に見つかってしまう。苦し紛れにエリザベスの口から出てきた言い訳は、「読書会を開いてました」という嘘だった。そこからLiterary and Potato Peel Pie Societyと名付けられ、ドイツ兵もたまに参加しての読書会が始まる。読書会のために本を探していた彼は、ジュリエットの本と出会ったのであった。ジュリエットはガーンジー島がドイツ軍に占領されていたということと、読書会のことに興味を持ちドージーと文通を始める。そこから彼女とガーンジー島の人々との交流が始まる。

私ってまったく飽き性じゃないんですよね。映画はイマ二だったけど、作品は自分の中でベストからいまだ外れません。あまりに私が何度もこの作品に触れるので、同じように目で読んで、audiobookも聴いて、ついで映画も見てくださった方もいらっしゃいます。そういうのがあるとほんとに嬉しくなります。違う空間で同じものを心の中でシェアしてることがすごく大切で、そこに価値があると思っています。

ちょっと沈みそうになりがちでも、これを聴くと、心が洗われます。ここ数年はこの作品に出てくる文学作品にも詳しくなりつつあるのでさらに楽しめるようにもなってます。スルメのようにかみしめている状態です。

戦争を扱っているのでその部分はとても心が痛いのですが、だからこそ尊いものは何なのかと訴える内容に心が癒されるのだと思っています。作品の中で出てくる人物が人をかばったためにナチスに連行されて銃を頭の後ろに発砲して殺されるというシーンは、今まさに海の向こうで起きている戦争と重なり、胸が締め付けられました。

これを読むと(聴くと)世の中は捨てたもんじゃない。文学が私を生き生きとさせてくれていると実感します。

私の中にたくさんの物語が沁みこんで、錯覚でも自分がより善良になっていくような気分になれる。それが文学の醍醐味なのではないでしょうか。人の人生、それが架空であっても学べることが多い。

50代でもこんな気持ちになれるなら、子供たちはもっと感受性があるからもっともっと得るものも多いのではないかと思います。進学校で教えていると、いかに点数をあげるか、いかに難しい構文の英語を攻略するかという方に走りがちです。でも、それを超えるものがなければ意味がないといつもいつも思います。この本を読んだ最初は難しい部分もありました。でも今は耳で聴けるようになった。自分が好きなものをもっと理解したいから英語をする。やりたいこと、よみたいこと、見たいことが英語だから英語をやるというのが最も突き動かされる動機にもなる。そうやって得たものが自分の中で育まれて未来のどこかにつながっていく。それは日本語でも同じですよね。

だから生徒たちにはできる限り本を読んで欲しいと、ことあるごとに伝えています。

それがなかなか伝わらなくても、それを伝えようとする人間は必要です。小さな声を消してはダメだと思います。

だからここでもこうやって綴りつづけているのかもしれません。

読んでもらえるすべての人には無理でも誰かに、

あなたに届くように。

さあ、この本も終わったし、本格的に授業が始まるので、また新しい生徒たちと1年間走っていきたいです。

読んでいただきありがとうございました。

また一緒にがんばりましょうね!

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