やさしい世界

今日もお越しいただきありがとうございます。お元気ですか?連日のみなさんのやさしいコメントほんとにうれしいです!

このあたりもやっと梅雨にはいりました。でも気圧が不安定だと、低血圧親子の私たちにはあまりうれしくないです。子供も私もなんか調子悪くなる。特に母の体調が悪くなるので早く終わって楽にさせてあげたいなと思います。でも梅雨のあとの酷暑もだめだけど。

学校もあと少しだと、自分をなだめながら毎日を過ごしています。台風という話もちらっと聞きましたが、私のところにも夏休み前にまた課題の嵐のもようです(涙)

しかし、仕事と学校で、夏休みがずれているので、枚数の多いレポートは仕事が一区切りしたら一気に集中してやるしかないかなと思っています。どの授業もけっこうあるので、並行して一気にできるかどうかは不明(汗)今から少しでもやっとかないとです。

やみくもに英文を書きなぐってはいるものの、ちゃんと型にはまってなかったり、的を得てなかったりしていると思います。途方に暮れながらの毎日の私のうるおいは、

やっぱり物語。

昨日1作品聴き終えたのですが、何度も涙してしまいました。おばちゃんは涙腺がゆるくっていけません。

読書日記が全然かけないこのところなんですが、久々の星6つ作品だと思ったので、ちょっとここでご紹介させていただきます。

Have You Seen Luis Velez? (English Edition)

Have You Seen Luis Velez? (English Edition)

 

この作家さんの作品は結構手にしているのですが、社会的弱者を描くのがうますぎて、重いテーマを扱う傾向にあるので、新作が出たらすぐに、全部飛びついたりはしていないのですが、今回は特に高い評価が出ているなと思ったので、私もポチッとしてみました。

心が震えて止まりませんでした。

最初のあたりだけで、ネタバレはないと思いますが、冒頭のあらすじでも読みたくない方がいらっしゃると思うので、その場合は青字はスルーしてくださいネ。

両親の離婚で、母と母の再婚相手と異母姉妹たちと暮らすレイモンド。父も再婚していて、月に2回の週末に父と過ごす日々だ。友人は翌日にニューヨークからカルフォルニアに引っ越してしまうアンドレだけ。最後の日にアンドレと待ち合わせて自分のアパートを出た時に、かなり高齢の目の見えない女性がレイモンドにきいてきた。

’Do you know Luis Velez? Have you seen him?'

アンドレに目配せされてその場を去るレイモンド。「関わっちゃだめだよ。とこかおかしいんだよあのおばあさん」と言われるが、学校から帰ってきてまたその老婆に出会う。そしてまた同じことを聞かれる。「ルイス、ベレスを見なかった?」 彼女はレイモンドと同じアパートに一人で住むほとんど視力を失っている92歳のミセスG。3週間前まで身よりのない彼女のために週に3回ボランティアで助けに来てくれていたルイスが急に来なくなったということがわかった。ミセスGはルイスが来なくなったあと、銀行にも、買い物にもいけず、残り少ない買い置きの食料を、量を減らして食べ続けながらルイスのことを心配していた。

たった一人の友人がカルフォルニアに去ったあと、レイモンドに残されたのは、アパートの隅で見つけた捨て猫。ひそかにえさをあげ続けていたのだが、ある日同じアパートの違う住人が猫を処分しようと探していた。半分パニックになったレイモンドは、猫をかかえてミセスGのもとに駆け込む。猫を飼うことができないレイモンドに、ミセスGが無理をして猫を引き取ることを申し出た。

そこから、17歳と92歳の不思議な友情物語がはじまる。

レイモンドとミセスGが中心ですが、急にやってこなくなったルイスという男性が実はカギを握っている物語です。

最初から心をわしづかみにされて、最後まで止まりませんでした。何度も何度も涙しながら聞き続けました。

最初につきささったセリフはこちら。

"Thank you for stopping. Most people don't stop. Most people hurry by. When I ask a question, they hurry faster. I wonder sometimes why we're all so afraid of one another. Or...actually... no, I don't really wonder. I know why but I reflect on it. And I think it's a shame."

ニューヨークを舞台にこころ優しいレイモンドがいつの間にかいろんな人を助け、助けられていく物語。舞台が舞台だけに、いろんな人種、世代、環境が物語を豊かにしています。

こんな世の中でも、実はやさしさにあふれた世界を作ろうと思えば、ほんの一歩踏み出せば、すでにあなたの横にやさしい世界がずっと存在しているのだと教えてくれる本でした。日本では独居老人の孤独死がニュースになるほど深刻なので、こういう話を皆が知ったら少しは違うのではないかとさえ思いました。

聞いていてつらく、せつなくなるシーンもあるし、大どんでん返しとかで急に主人公が超幸せになるとかがないこの作者の作品。だからこそ説得力を持っています。

ほろ苦さと、せつなさと、小さな幸せの積み重ねで、小説の世界にずっと浸っていたくなる作品に出会うと、心が震えます。その見えない大事なものをこころに貯金するのが大好きな私です。

調べてみると、実は翻訳は映画化されたものだけのようです。

Pay it Forward

Pay it Forward

 
ペイ・フォワード (角川文庫)

ペイ・フォワード (角川文庫)

 


Pay It Forward - Trailer

もう出てこれなくなってしまった、演技超うまいケビン・スペイシー。この主役の子は超天才子役として当時有名になってるのでご存知の方も多いはず。

私は映画を観ただけで、原作は読んでないのですが、英語読書を始めてから、この作家さんのものはたくさん読んでいます。その中でもこれはほんとにいいと思いました。映画化もされるかもと思うほどのパワーを持っていると思います。ノンフィクションや超ベストセラーや、ミステリー翻訳が並ぶ昨今で、ほんと残念です。私がもっと能力が高ければこれは是非訳したいとさえ思うほどです。ペイ・フォワードを完全に超えていると感じました。映画化されるんじゃないかと私は思っています。

この人の作品は英語があまり難しくないので、おすすめです。会話も多いし、日常を描いているのでとっつきやすいと思います。地味ですが、もし興味を持たれたら是非!

この間、いつものように母を迎えに車で行ったときに、乗ったとたんにこんな話をしてくれました。いつもすぐに乗れるように道路の横まできて待ってくれているんですが、ちょっと早めに出ていつもより長い間待っていました。すると、自転車で通り過ぎた70代だと思われる女性が、遠くまで行ったにもかかわらず、わざわざ戻ってきて、「大丈夫ですか?」と声をかけてくださったそうです。しんどくて立ち往生しているのではないかと思われたみたいです。娘が迎えに来るまで待っているだけだというのを聞いて安心してまた戻っていかれたそうです。

ちょうどこの物語を聞いている最中だったので、ますますこころが柔らかくなりました。

思いやりのある世界。

私たちが体に不自由が出てきたときに、こんなやさしい世界がまだ存在していてほしい。

それには自分がまず思いやりを持って、家族だけでなく、困っているお年寄りを見つけたら、声をかけたりしようと思いました。

笑顔で気持ちをやさしくもとうとするだけで、世界がちょっと変わるのだと思います。それぞれがほんのちょっとだけ優しさを見せあって、穏やかにすごせる世界。

それはお年寄りに対してだけでなく、誰に対しても同じこと。

ブログもやさしい気持ちをもって、人を思って綴ることで、やさしい、やさしい言葉に囲まれる幸せを味わせていただいています。独り占めしてすみません。

自分が書いた言葉を誰かが受け取って、少し心が軽くなる。これも私の心の貯金です。そしてそれほど豊かなことはないと思っています。

よく、「やさしさ?そんなの偽善だ」というのも耳にします。でも、最初は偽善で始まったとしても、それが本物になることもある。

本のセリフで「優しい人は若い時には損をするけど、実はそれが一番大切」というようなセリフに一人うなづきながら聞いていました。損をすることは実は得をしていると私は思っています。それは「やさしい」とクラスメイトに言われるけど、時々遊びに行くのに誘われないとちょっと悩んだりしている子供に私がよく言う言葉です。普通の、時にわがままなうちの子供ですが、ほんの少しでも優しさがあることが大人になった時に一番大事なことの一つだと思ってくれればいいなと思っています。

 すみません、大好きな物語のことを語るとつい。

皆さんのところにも梅雨はやってきてますか?季節はジメジメですが、せめて心は少しでも晴れるように、一緒に歩んでいきましょうね。

読んでいただきありがとうございました。

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