今日もお越しいただきありがとうございます。
今この瞬間に、この数年友としてきたドラマがおわりました。ネタバレはないと思います。
Game of Thrones | Season 8 Episode 6 | Preview (HBO)
ドラマでは派手なところに目がいってしまうので、ちょっとわかりくいけど、原作ではもうすこし焦点が当たっていると思うのですが、この物語のよりどころを残してちゃんと終わったなというのが感想です。
原作では誰(誰ら)が中心軸かもうすこしわかるのですが、この物語の視点は主に一つに集中してました。お気づきの方も多かったと思います。
ネタバレになるので、言えませんが、最初の視点にちゃんと帰っていったことに納得しています。なるほどです。
私は個人的にThe Lord of the Ringsを愛するおばちゃんなので、やっぱりラストもそのオマージュがある!と思いながら観ていました。ファンタジーの原点。
物語はその終わりの先を予感させる終わりがある。
このドラマはそれもちゃんと用意してくれていましたね。
いろんなテーマを抱えて、戦争や人間のエゴを時代と空間をねじらせて描き続けて人を魅了してやまなかなったこの物語。
何が一番怖いかというと、Night Kingという存在は人間の恐怖心が現実化したものなんですが、それがなくなったとたん、やっぱり怖いのは、
人間の恐怖心だということです。そしてその恐怖心を消すために支配が生まれる。
その象徴であった、Iron throne、鉄の玉座が打ち壊される。物語の始まりが終わりを告げるときだったわけです。
人間の心は支配できないわけですからね。
ほんとうの勝者はいない。その存在ははかないもの。血統も正義もなにもかも。
観る人の期待を超え、見る人の想像を裏切る展開。
でも最後にはみなが納得する結末だったのではないかと思いました。
私が一番印象に残ったセリフはやっぱりティリオンのセリフです。
”What unites people? Armies? Gold? Flags? ( Shakes his head. )
Stories.
There is nothing in the world more powerful than the good story. Nothing can stop it.
No enemy can defeat it."
「人々を束ねるのものは何なのだろう。軍隊?金?旗?(首を振って)
物語だ。
この世界に、優れた物語ほど力を持つのは他に何もない。何もそれを止めることはできない。 どんな敵もそれを打ち負かすことができない。」
ディクテーションまちがってたらすみません。なんちゃって直訳一応つけときました。比較構文のオンパレードですね。この後ろももう一つ比較がきてますが、これ以上書くと、ネタバレになるので途中でとめました。こういうのを使って授業ができるといいのですが、このドラマは使えません。一応18禁。ハリポタのセリフはよく使います。
見えないものが実はとても大事だと思います。
物語の持つパワーが人々を動かしていく。人の言葉が心を動かしていくのだとききながらしみじみ思いました。
いやあ、七国王の頂点の結末がああなるということに全然気が付きませんでした。そうか!やっぱりやられました!
The King of free (folks)という示唆(何重もの意味で)も私はとってもお気に入りです。ゴーストが登場してうれしかった!ドラゴンと言い、モノの言えない生き物たちはすべてお見通しなのだ。
このドラマは、弱者がテーマの一つでもあります。普通なら社会ではじき物にされていく立場の小さいものが過酷な道のりを生き抜いていく。自分たちの力でなんとかすれすれで生き抜くところに人々は魅了されたのです。
主人公が魔法をもっていたり、超人的であったりというわけではない。それが困ったときに助けてもくれない。
その小さな命をないがしろにすれば、大きな大義もなくしてしまう。
私はこの数年このドラマを何度も何度も繰り返し見続けて、聞き続けて、このドラマのおかげで、いろんなアクセントもずいぶん聞き取れるようになりました。途中では、ドラマが日本に来るのが遅くて、知り合いの人に借りたり、危ない思いをしながら(汗)字幕なしでも見続けました。
どうしてもわかりたいから英語を上達させる。
このドラマのおかげでずいぶん英語が上達したかもしれません。
いままでもたくさん映画が私を助けてくれてきました。
このドラマも私に英語力だけでなく、物語の持つパワー、志、思いを教えてくれました。
私がこのドラマに魅了されたのは、やっぱり舞台設定です。中世を再現したかのようなこの世界。イギリスのお城みたいなのが出てくるともう抗うことができません(笑)ゾンビやドラゴンは私にはおまけです。これはファンタジーですが、ご都合主義的な魔法ではないところがうまいと思いました。
世界同時上映を観終わってすぐに書いてしまいました。追記すると、あとからあとから、批判的な意見も出てるみたいですが、急展開だし、原作なしの突き進みにはよくあることだとも思いました。プロデュース側がなるべく原作者の意図を汲みながらああいう結末にもっていったのではないでしょうか。本当の主人公は誰なのかを考えたら、私はああなるのも納得しました。あそこまで考えるのも大変だったろうなあ。
さて、また1から聴き(観)なおしたいと思います(笑)そのまえにやることやらなくちゃです。この記事はドラマを見た後に読んでいただいたほうがわかりやすいかもです。すみません。記念で書きました。
さよならGame of Thrones。
読んでいただきありがとうございました。
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