文法を教える際にネタ本はあるのか?

今日もお越しいただきありがとうございます。ご無沙汰してました。お元気ですか?

新学期が始まったのでやっぱりバタバタしていたのもあります。それと、もっと頑張らないととと、頑張っていたのもあります。ブログもいったん書き出すとこうやって書けるのですが、時間を振り絞るのが大変で、週末になりました。

ご質問をいただいていました。結構難問でした。

「予備校の先生の授業を受ける機会があって、限定詞についてでした。予備校の先生はいわゆる文法のネタ本というのがあるのでしょうか?いろんな知識をどこで手に入れられるのでしょうか」

私がお答する資格もないと思うのですが。文法あんまり好きじゃないし(汗)教えてはすぐ忘れるしなあ。あはは。でもこんな私でもよければ、一緒に考えてみましょう。

私も先生用の講座を予備校に受けに行く機会が今まで何度かありました。私は非常勤なので、自腹も多いですが、専任の先生は学校が負担することも結構あると思います。予備校の先生は特化した勉強の塊。受験英語、特に超難関大学に出るような文法、語法知識の知識量は半端ではないです。

またその弊害も学校の現場で経験もしています。予備校の授業をそのまま検定教科書ではできない場合もあるし、あまり行き過ぎると4技能という今の流れに乗れなくなってしまいますしね。難しいところです。それに気が付いている予備校の先生も、予備校みたいな授業をする高校の先生もでてきている状態が今の状態じゃないかなと思います。

限定詞というくくりは、文法の授業では教えないですよね。形容詞とかいう品詞を扱うカテゴリーとは違うし、通常の文法書にも載せていないのが普通。その見分け方の感覚がついていれば便利ということなので、それを知っていないからと言って、文法がわかっていないとも言えないと思います。

予備校の先生は英語学や言語学を研究されている方もいるだろうし、たたき上げの方もいらっしゃると思います。英語の資格試験を極めたひともいるだろうし。逆に英語圏で何年も過ごされた方だっていらっしゃる。どちらにしても、東大や京大の英語を特化して研究を重ねた結果、膨大な知識を保有するにいたったんだろうなあと思います。

そのなかでネタ本という1冊というのは限定できないのではなかろうかと想像します。いろいろな書物や論文の蓄積でもある。ものすごく勉強もされているだろし。私も生徒の素朴な疑問や、英文と格闘するときによく予備校の先生や本を執筆されている方のサイトに行きあたったりします。そして自分でも、ここでも取り上げたりもしている、いろんな文法書や英文解釈の問題集をやってはメンテナンスするという日々です。

それ以外に、調べだすと英語のサイトにも行きついたりもします。同じように悩んでいる人が世界にいるんだなあと感心したりします。

あと、英語という言語に敏感な英語母語者がいるとすごく助かります。今はそれで随分助かっています。私たちが日本語を全部説明しきれないのと同じで、英語が第一言語の人たちも詳しい人と、詳しくない人がいるのは当たり前ですね。日本で英語を教えている、ネイティブスピーカーと呼ばれる人たちがみな、文法をかっちりと英語で説明できるとはかぎらないですし。

私にはもう一人力強い助っ人もいます。夫です。予備校の先生と学校の先生とかけ合わせたような感じなので、いつも文法、語法について話し合えるので楽しいし、助かっています。ここ数年は京大の問題にもたくさん取り組んでいるので、なんだか難し気なことも知ってたりします。

私が文法や語法の疑問を持ってきくと、夫は必ずある行動をとります。それは、

「紙の辞書を引く」です。

ジーニアス英和辞典 第5版

辞書は意味をおしえてくれるだけでなくて、語法も詳しい。例文と共にいろんな用法について言及しています。その蓄積がいろんな文法、語法に対応するときに自由自在に闊歩しているようです。自分でやれよって感じですが、これがかみ砕いででてくるので便利でついね。ごめんよ。

もちろん知らないことを私から投げかけられることもあるし、特に語彙については私の方が知っている単語が多いのですが、素直に「知らなかった。へえ、面白いなあ。ありがとう」という謙虚さも持ち合わせています。常に学ぼうとする姿勢が大事。

これが職場の日本人の先生同士でもっとできたらと実生活で思うのですが、全員とはできないです。「そんなことすら知らないの?」という空気がコワいです。テストの序列とよく似た匂いがします。コワいなあ。

 

しかし、ここにある疑問がわいてきます。上でもちらっと触れていたんですが、

文法がわかっていても運用能力がなければ使えない。です。

日本の英語教育は明示的な知識での教育を受けているという記述の本もありました。その通りだと思います。例えば読んで訳せることだけにフォーカスしている状態です。そうじゃないと受からないから。

なので、書かすと書けない、簡単なことすらも話せないのはそこを超えてやらないといけなのだと私は理解しています。自分のものにまだなっていない状態でいままでは大学受験ができたけど、これからそれが変わってきている段階に入っている感じでしょうか。

英語の資格試験でもそうですが、徐々にバランスよくできないと受からないくなってきている。読めるだけではだめ、単語だけでも、聞けるだけでも、ただ話せるだけでもだめということが今更ながら見直されている訳ですね。

文法は自分で使えるようになる補助という考え方もあるのですが、受験英語ではそこの部分だけ異様に発達している印象です。4択で答えがわかっても、それが自分の口からでてくることはあんまりない。ただの知識にすぎず、心底わかっているとも言えないということです。テストの多くはその明示的なことを問うもの。なので、最近はそれではダメだとライティングとスピーキングが脚光を浴びている状態。でもまだまだです。

外国で文法を習うときには、例えば私は大昔語学留学中にこれを一通りやった覚えが。

English Grammar in Use Book with Answers and Interactive eBook: Self-Study Reference and Practice Book for Intermediate Learners of English 

使えるというのが目的な文法書ですよね。案外日本で習わないこともあった覚えが、カテゴリーのくくり方もちがったりします。

昔ある学校で教えていた時は、「え?文法はこれでいいの?」というぐらい軽いのをやっていたことがあります。でもそれは上と同じ考え方なんだとすぐにわかりました。たくさんの英語母語者の先生が主導して、ディベートなどをやらすという実践的授業がその時はメインだったから。文法がわかってないと思われる生徒達も、ディベートで決まり文句を口にして反論しなくてはいけない状況に追いやられて、

なぜか反論できるようになったり、意見を述べている状況をこの目で見ました。使って覚えるという例です。

そういうことをやっている学校は日本でもあって、模擬国連などに出場する学校はかなりハイレベルです。でも私が教えていた学校はそこまでハイレベルでもなかった。それでも生徒たちの短期間の成長にびっくりした覚えがあります。

おそらく彼らに将来必要になる力はこちらの力です。現場で「これってどういうんだ?」と覚えて使っていく力。

もちろん知識が多いに越したことはないので、両方あればいいとは思います。

で、ご質問された方も、私もやっぱり英語を教える立場なので、これまた苦労が尽きないってわけです。なので、分不相応だけど書かせていただきました。

あまり参考になっていなかったらすみません。

また一緒に頑張りましょうね!

読んでいただきありがとうございました。

 
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