一体TOEIC何点でAudiobookで耳読書ができるようになるのか?③

今日もおこしいただきありがとうございます。たくさんの励ましありがとうございました。

リスニングは450点ぐらいの力で耳読書はできるかもと書かせていただきました。

では、リーディングは?
耳読書なので、リスニングができれば聞けるから大丈夫といいたいところですが。そうじゃないですね。
「知らない言葉は聞き取れない」ですからね。

私の点数を見て気が付かれていると思いますが、「聞きながら読む」耳読書はその名の通り、「読めない」と聴けません。読むレベルのものを聴くので当たり前といえば当たり前ですね。

リスニングとリーディング両方の力ができればイーブンで必要かもしれません。だから耳読書をしようと思ったら、リーディングは450点前後あると楽になるのではないかと思われます。私はTOEICのリーディング部門と解くときには、点数は別にして(笑)時間が足りないことはほとんどありません。今年になってリスニング中にpart5を解くのが禁止になったので(なんかせこいですよね)5分ぐらい短縮されましたが、それでも間に合わないことはないです。点数に反映されるかどうかは別として(笑)読むのは読み終われます。長文は2回は必ず読みます。意味が理解できないことはないですが、前から言っているように、ビジネスビジネスしてる語彙問題や、いじわる問題(正答率の一番低い問題)にことごとくやられている点数ですね(笑)

条件の1つはリーディング部門の点数がリスニングに近ければ近いほどいいのではないかと思います。

じゃあ、以上の条件を合わせると、「TOEIC900点」という数字が見えてきますね。

でもそれでも実はまだ苦しいです。なんで?

目読書にしても洋書を読むのに必要なもの。

そう、語彙です。

これは読書もTOEIC受験も両方されている方は気が付いておられると思いますが、TOEICの語彙では全くカバーできません。だから実はTOEIC何点でこの本が読めるという本屋の帯のは他の方もおっしゃってるように、まゆつばです。

あと、目読書で読めないものは、耳読書では難しいということもわかると思います。わからない英語は聞けませんからね。それに読める英語でも耳で連続して聞くとわからなかったりします。だから単語力は必須です。単語を覚えずに多読で読めるようになった方も、単語の海原に身を置くことで「なんとなく」の感覚が強いから本を読めるよになっているので、たどった経路がちがうだけで、意味が分かって読んでいるということには違いありません。

それと、もともと目でも読みなれていないジャンルのものも難しく感じるかもしれません。

以上のことから、まとめてみると、TOEICがいくら満点に近い人でも、英語の小説を読めない、もしくは読まない(趣味でない)、ましてや聴けない人はたくさんいらっしゃると思います。そもそもTOEICで換算するという考え方がそぐわないといってもいいかもしれません。この質問を聞かれたときによぎった疑問がそれでした。だから時間をかけて考えて、ちゃんと自分で実験してみようと思い立ちました。いや、ホントのところはそれ以外はできなかったというのが本当ですがね。(笑)

結論としては、TOEICに含まれる一般的な英語の知識を問う900レベルまでは共通部分はあっても、それ以降は違うのではないかということです。これは英検とTOEICの関係を書いた時にも同じことを書かせていただいたと思います。学校英語も、受験英語も、コアな部分は同じでも枝葉に分かれています。どれかに特化してやらないとどれも完璧にはできないと感じています。→それをやっている中途半端な私(汗)

あえて数字を出すとすれば先ほども書いたように、

900点以上。そしてリーディングが450点前後。

それよりも目安にするのはやっぱり、

英検1級じゃないかと思います。

語彙が決定打です。1級レベルの語彙を聴いてわかることが耳読書を快適にするベストな方法だと思います。
1級の語彙をマスターすると、英語の小説を読むのは格段に楽になります。1級単語やそれ以上の単語が当たり前のようにでてきます。それを聴いてわからないといけないというのは、かなり苦しいことです。前にも書いたと思うのですが、私は単語をすべて音で覚えたので、違和感なく耳読書に入れました。

なので、耳読書を始めたばかりのころは、目読書よりも比較的簡単に読めるようなものを選ぶようにしました。いわゆるChick litもその例です。目読書ではもともとあまりたくさん読んでいなかったものです。語彙が比較的簡単で大人向けの内容という理由でです。児童書はかえって単純というか、面白みがなくて、気がそがれてしまうからです。

え?いや実は最初から結論は決まっていたんですが(笑)ちゃんと数字で確認したかったというのもあります。私は本当に物語が大好きなので、本当はこの結果ではなく、

「小説読んで、聴いてるだけでTOIECは完璧!」って言いたかったんですが。無理でした(笑)残念。

はっきりと違いがわかりました。

ということは、TOEICはすべての英語力を測る万能なテストではないということを証明できたんじゃないかと思います。私が小説を読める、聴ける力を培ってくれたのは英検であるとはっきりと言えます。

英語を勉強するのには、TOEIC、英検なんでも利用すればいいと思うのは私も同じです。そう思います。でも、試験勉強だけでは得られない楽しみ。英語で本を読んだり、海外の友人たちとの交流。ネイティブの同僚との交流。そして教える仕事などの時間を削って点数だけにフォーカスするのも、この年になると考えてしまいます。その時間があれば、何冊本がよめるかなあとか、何本映画がみれるかなあとつい考えてしまいます。だから点とれないんだよと言われそうですね。

ぜいたくかもしれませんが、それが本音だし、本来「楽しく」やることも柱にいれたら、もっと子供たちも英語が好きになってくれるのになと思います。受験至上主義における詰め込みや、暗記、暗唱が学力を戻したのも理解はできる上で思います。

今回は自分の中からたくさんのエネルギーを費やして、「TOEICで点数が伸びない=英語力がない」と勘違いして落ち込んでいる多くの方々の励ましになればと思い書かせていただきました。アンチTOEICじゃないこともはっきり明記させていただきますね。苦手なだけでーす。

このブログを読んでいただいている方々の中にも、TOEICで900点ぐらいでも、英検1級に合格できて、洋書を楽しめて、ネイティブと結構話がはずんで、映画も字幕なしでも結構楽しめるんだと、かえって安心してくださった方々もいらっしゃいます。そういわれると確かにそうですね。なんだかうれしい。そういえば、フィリピンの先生にもたくさん褒めてもらえたし、日本語のうまい英語ネイティブの友人たちも「あなたとは英語で話した方がスムーズ」と言ってもらってたのを思い出しました。イギリスでも褒めてもらえたしね。

本当に勇気を振り絞って書いた甲斐がありました。どうかお役に立ちますように。

ほぼ国内での英語学習だけで、45歳でやっと英検1級を取ったママである英語の先生が、仕事に子育てに奮闘しながら、一年でペーパーバックを50冊近く読み、audibleを50冊以上聞いた結果です。

でもまだ100冊いってないんですよね(汗)これ書いてると読む時間がとれない・・・。本末転倒ですね。

ということで、ハテナシリーズとしてちゃんと完結したのか?納得できる答えをお答えできていたらいいのですが。
私は皆さんと一緒にまたコツコツと英語をやっていくのみです。

今日も学校では授業を持っていない生徒にまで「どうやったら、先生みたいに英語が上手になる?」と相談されました。ええ加減はったり英語ここにあり(笑)ネイティブの先生とげらげら談笑してるのを見てみな騙されているのか?笑いをとるからか?でも相談は笑いを取らずにきっちり乗ってあげます。4月から教えてあげれなくてごめんね。

でも、そうやって毎日私のやる気を引き出してくれる生徒たちに囲まれて、また休憩をはさみながらでも、英語の貯金をためないとね、と思った今日でした。

また一緒にがんばりましょう。
読んでいただきありがとうございました。

良い週末をお過ごしください。