英語読書(耳読書No.32)日記 Night Road (Audible)

Night Road
Night Road
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Author :Kiritin Hannah
When: September 5th ~ September 9th 2012
Category:Fiction
Length:14hrs and 41 mins(400 pages ) 

Total recommends:★★★★★★
Difficulty:★★☆☆☆
(耳読書としての難易度です)
Story:★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★★
Romance-packed-degree:★★★☆☆
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:☆☆☆☆☆

2012年読書合計64冊目 (目読書+耳読書+裏読書)

かなりな心ポイニャントドラマ
友情、ほのかな恋、そして情熱、愛、愛憎、そしてつぐない

ハンカチいや、タオル必須 (笑)

ここまで書くかの世界が待っています。現代もので、最初からその空気感を漂わしながら、静かだけどここまでくるかの悲恋、悲劇のドラマ。慟哭の先に待つもの。もうすごく中身が濃い。でも静かに語りかけられる。

愛しているのに、その愛情がゆえに歪んでしまうそれぞれの道。

愛が悲劇となり、憎悪と悲しみに変わったあと、人に許しと、癒しをもたらすのはなにか?それが何かをわかっていてもたどり着けない。そんな思いをはせざるを得ない内容です。かなりエモーショナル。

このお話はストーリーを通して静かにいろんな問題を問いかけます。パラシュートペアレンツ、ティーンの飲酒問題、ドラッグ、罪を犯した人間の再生、格差社会そして亡き家族への嘆きと癒し。家族の再生。でもそれが前面にでているのではなく、あくまでドラマとして読み進めることにすごさがあります。そして最後にはだんだんと山の表面の雪がすこしずつとけていって、中から新しい芽が見えてくる。厳寒の冬をなんとか過ごして生き残ったのは希望。人間はやさしくもなり、残酷にもなり、そして許しを与え、与えらえることで、変わっていけると物語はとつとつとそれを教えてくれます。新しい芽はあたらしい命、いぶき。その小さくても、皆に与える輝きが周りを包み込んでいきます。この物語では新しい命が人々の心を最後にはつなぎとめていくという役割を果たします。ほんと、This story is something. 心を揺り動かされました。ほんとに最後はタオルを握りしめて(笑)

最初から目がうるうる。途中は車の中で涙流しまくり。ここまでキャラをいじめるなとさえ思いました。何度泣きながら運転したか。(疲れてくると涙もろくなるだけなのか、娘を持つ母だからかは不明)先に進むのがつらくなりそうになりました。

あまりに悲しいので、「これは早く聞いて主人公たちの人生を見届けてあげないと」と思って読み(聴き)進んでしまいます。まさにページーターナー。こういうエモーショナルなドラマは耳読書すると、もうテレビで連続テレビ小説見てるのと同じです(笑)続きが知りたくて首っ引き。週末は晩ご飯、朝ごはん作りながらまた聴き続けてしまった。ごめんよ家族。

実はこれを最初に見つけたのはイギリスアマゾン。イギリス英語だと思っていたら、アメリカが舞台でした。そのあと、Audibleの会員向けのセールでクレジットをつかわずに安くで手に入れておいてありました。購入したときは「イギリス英語期間」だったので(笑)イギリス旅行の前にポチッとしておいてあったものです。

英語はかなりききやすいです。展開がすごくわかりやすいし、ナレーションが素晴らしい。抑えた声でゆっくりと語りかけられます。これも耳読書できいてよかったものの一つに挙げれると思います。
本の中身で”Call me Frodo. I'll get back." "No that's Sam."という感じのセリフが出てきて、最初「何のセリフだ?」と思いながら、「ああ、ロードオブザリングに例えてるんだな」とわかってうれしかったです。

不条理なことが起こる世の中、でもなんとか光を求めて人は生きていける。そんな小さな光を夜明けのかすかな光から求めるような切ない切ないお話でした。

聞いていて思い出したものはこれ、
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主人公の女の子がかぶりました。ひどい目にあっても静かにけなげに生きる人生。

今のところ「心ポイニャント系」のベスト1。この作家の違う作品も評価が高いので読んでor きいてみようと思っています。小説を読んで(聴いて)こんなに涙したのは初めてです。泣きながらきいて家事をしている私を見て家族はさぞかし不審におもったことでしょう(笑)

かつて映画が私に与えてくれたように、小説を読んでいて何がいいかというと、やっぱり自分の中に何かが残っていくということです。英語を話すだけの自分じゃなくて、英語を読む(聴く)だけの自分じゃない何か。

自分の人生をすこしずつ豊かにしてくれることを教えてくれる素晴らしい贈り物だと思って日々読み聞き続けています。疑似体験でも、想像したり、考えたりはできる。

物語は「自分のほうがつらい」と思いがちな現実を実はそうではないということを諭してくれます。それぞれにいろんな「つらい」があって、それぞれに苦しんでいる。それは比べることではない。そのことに思いを馳せれるだけでも、shallowな一面にすこしずつ深みを与えてくれるのではないのかと。

それがその人の(自分の)中身を形成していく、していってほしいと思いました。

だから子供達にはたくさん本を読んでこころ豊かになってほしいし、他者を思いやれる人間になってほしい。そしてそんな人間ももっと増えたら、世の中捨てたもんじゃなくなるんじゃないかなとも。甘い考えでもそう思いたい。と思いながらきいたお話でした。

私はこの話をきいてものすごく心動かされましたが、とてもつらい内容であることには間違いないです。ひとりひとりのとり方がちがうのは当たり前、この話に高い評価をつける人も低い評価をつける人もいると思います。
そこを踏まえての読書日記。たった一人でもいい、もし読んで、この感動を味わってもらえたら、それほどうれしいことはありません。

まだ余韻が残っていてしばらくうるうるしてから子供の試験に出かけます。
読んでいただきありがとうございました。