英語読書日記 Affinity

Affinity
Affinity
クチコミを見る
Author:Sarah Waters
Period:April 2nd~8th
Category:Historical Mystery
Pages: 368pages

Total recommends:★★★★☆
Difficulty:★★★★☆
Story:★★★☆☆
Can't-sleep-degree:★★☆☆☆
Romance-packed-degree:★★☆☆☆
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★★☆


これは、軽快に読める本ではありませんでした。深ーい霧の中を歩いて、たどり着いたところが、暗い雲の下の石畳の、石造りの塔を中心に高い塀のある廃墟のような大きな建物。鉄の扉がおおきな音を立てて空くと、そこは別世界。19世紀の女囚人のための刑務所。ね?おどろおどろしいでしょ?それプラス独房にいる囚われの、美しい霊媒師。ね?もうゴシックでしょ?そして永遠と続くブルジョア階級の主人公の葛藤と心理描写。そして究極まで追い込まれるプラトニックな愛。ね?文学ですよね。その世界を求めて読み始めたものの、時間がかかって集中が切れそうになって苦しかったです。でも醸し出されるこのひたひたと押し寄せるなんともいえない雰囲気。他にはない圧倒的な世界でした。コワイというより、不気味な一途さを感じました。

で、最後にストンと結末が・・・。こ、これはミステリーだった!

読んでいて、前半は結構苦しかったです。息きれそうになりながら読みました。。多読を始められた方が、「なんか一つ一つはわかるんだけど、ぼやけてくるなあ」というのを同じじゃないかなあ。それを感じながら読みました。超難問の入試長文を読むことを思えば、一つ一つの文章はさほど難しくないんです。だから結構音読しながら読みました。私は物語に入り込めるまで集中するために音読する癖があります。でも音読が多かったということは、イコールちょっと難しめってことになるんじゃないかと思います。後半は土日に25%ずつ読んだんですが、「この破滅的な展開でまさかハッピーエンドは待ってないようなあ。ラストがどうなるのだ?」とちょっとページも進むようにはなりました。

文章も最初は戸惑いました。語り手が変わります。"I"が二人います。読んでいくうちにどっちがどっちだかわかる仕掛けになっているんですが、最初は「なんかこの文くせがある」と思う方が一方でした。単語の使い方を変えてあります。

面白かったのが、「美しい」という言葉。ものすごく出てくるんですが、beautifulという言葉を使わずに違う言葉を使っていました。最後の方にbeautirulという言葉がやっと出てくるんですが、(見落としているかもしれませんが)それがなんだか浮き出て見えました。

単語はビクトリア時代のお話ですから、その当時の周囲の様子の単語や、刑務所で使う用語、あとは交霊術関係の単語が慣れるまでは難しいかもしれません。文の構造が難しいというより、単語でぼやっとなっていく感じでした。描写が多いので、当時の様子に興味がなければちょっと苦しいかもしれません。

描写もかなり雰囲気を出していて、大きなキャンバスに描かれた陰影のある油絵を見るような世界です。作者の方はかなりの力量があるようです。19世紀のミステリー。

これ、2週間にわたって読むにはちょっと暗いので、がんばって週末で半分を読み切りました。ぜいぜい。でも他の本のように一気に読めない。だから「5%読んだら他の本読もう」、「70%まで行ったらいったん休憩」とかしながら読みました。揚げ物あげながらも読みました(笑)1%で3,4ページの感じで、その間の1ページはたいてい音読しながら読みました。おかげで土曜日はブログUPをあきらめました。子供の習い事やら、試験やらで土日はバタバタ。まあ体もお疲れでしたしね(笑)

これは当時けっこう話題になった本のようです。サマセットモーム賞を受賞したとか。うなずけます。英語ネイティブの人の評価はかなり高い。でも日本のアマゾンではそんなに高くない。翻訳は「訳が違って原作と少し違う」とありました。ほんとのところはわかりませんが、この雰囲気を伝えるのはきっと難しいんだろうなあとぼんやり思いました。最後の終わり方のストンとした感じ。びっくりしました。

これ、後半70%以降で展開が早くなっていくんですが、それまではつかみにくかったです。ラストは「ど、どうなるんや~?」の世界でした。で、「ああ、そうなるんか~。なるほど~」で終わりました。

PBを選ぶのは結構難しいです。最近はヤングアダルトだと「ちょっとなあ」と思うし、文学的なものに手を出すと「全部わかってたいな」と思いながら読む。だからと言って軽快な読みやすいのばかりでも面白くない。ミステリーばかりだとなんだか心がすさむ。ロマンスばかりだとなんかピリッとこない。読書はなんだか人生に似てますね。

ぴったりくるものを探しながら、きっとずっと探し続けるんだろうなあ。

そろそろPB読む時間をセーブしなければいけないんですが、仕事の準備がお尻に火がつかないとできないこの性格なんとかしないと(汗)来週からどうなることやらてんで見当がついてない私です。好きなことに没頭してしまうこのエネルギーを何とか仕事に向けないと・・・。ヤバイ・・・。

次はお気に入りの作家の人の作品でまったりしたいと思います→結局読むヤツ。

読んでいただきありがとうございました。
来週もがんばりましょう!