英語読書日記「The Shadow of the Wind」

The Shadow of the Wind
The Shadow of the Wind
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Author :Carlos Ruiz Zafon
Period:January 24th~February10th
Category:Fiction
Pages: 506pages 

Total recommends:
★★★★★
Difficulty:★★★★☆
Story
:★★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★☆
Romance-packed-degree:★★★☆☆
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★★★

A must to read! This is something.
文学もミステリーも人生も青春も友情もすべてつまった傑作
翻訳でもいいから読んでほしい名作

あらすじ:
舞台は内戦の爪痕が色濃く残るスペインのバルセロナ。幼くして母を亡くし、小さな本屋を営む父と暮らすDaniel。10歳になったDanielは「誰にも言わないと約束できるか?」と約束を交わした後、父に連れられて「本の墓所」と呼ばれる場所に行く。そこで「一冊だけ好きな本を選ぶといい。」言われたDanielが選んだ1冊の本。それは「The Shadow of the Wind」というタイトルの本だった。作者であるJulian Caraxはすでに故人で、彼の作品はいまだ1冊も見つかっていないという「幻の1冊」。業界の名士である
Barcelóにどれだけのお金を提示されてもDanielはその本を手放そうとしなかった。しかし、本を読みたがっているBarcelóの姪である目の不自由な美しいClaraのためにその本を読み聞かせるようになる。淡い恋心を彼女に抱きながら、Danielは本を通してJulian Craraxの物語、そして彼の人生に導かれていく。そして待っていたものは・・・。

あらすじだけ読んでると「え?少年の青春ものか?」と思われるかもしれませんね。ところがどっこい。そんなのあっというまに裏切ってすごい展開が待っていました。展開を書けないようになってます(笑)アマゾンの書評でもちらっと書いてありましたが、とっかかりがかなりスローペースなのと謎がちりばめられているのでつかみにくさは否めませんが、それが後になってぐいぐいと効いてきます。文学作品ととるか、ミステリーととるかってぐらい面白かったです。これは日本語訳で読んでもかなり面白いし感動もあると思います。ぜひ手に取って読んでみてほしいなあ。

これはブログにいつも来てくださるChelseaさんが推薦してくださった本。日本アマゾンでも評価が高い本です。アメリカアマゾンでもかなり高い評価でした。でも上のあらすじを読んでもおわかりのように、表面的にはあまり興味をひかない出だしです。で、今までスルーしてました。本当に紹介していただいてよかったです。出会ってよかった本にまた出会ってしまった。Chelseaさん。本当にありがとうございました。

半分ぐらいまで焦点が主人公のDanielにあたっていて、彼が出会った本の作者Julian Caraxの悲劇的な人生に興味を持ち、なぜ彼の作品がこの世から姿を消してしまったのかという謎を追い始めます。その謎を解く過程で
Danielはいろんな人に出会っていきます。尊敬する父親との心温まる愛情、ほのかな初恋。生涯を通して結びつく友情、そして本物の愛。哀しい過去。すべてはCaraxの本を通してDanielの人生が展開していく。そしてまるで二人は同じ人生を歩んでいるかのような錯覚をも感じさせる。そしてその錯覚も作者の意図するところであるという何とも味わい深いお話。

前半でちりばめられている描写や謎はすべて計算済みの伏線。かなり芸が細かい。もう最後の7割らへんで止まらなくなり、最後の8割以降は「や~ら~れ~た~。」と感服します。週末だったら徹夜必須。さすが情熱のスペイン?とうなりました。ドラマチックで雰囲気がもう濃厚で素晴らしいの一言でした。しかも最後もさわやかです。ハリポタの最後のシーンを彷彿とさせる(こっちが先か)ような父と息子のセリフ。あれがよかったです。

読み始めたときにジャーナルで書いた「本当に本を愛する人が書いた本という気がする」とく私の抱いた感覚はまったくもってその通りでした。物語を味わい、描くことに本当に愛情を注いでいるのがひしひしと伝わってくる上質の物語。ただのミステリーでもなく、ロマンスでもなく、読んだあとに心に何かが残るいい作品だと思いました。

英語は何度か書いた通り、半分までは難しく感じます。描写も多い。スペイン語からの翻訳なので、文の構造というより、単語そのものがネイティブでない私たちにはちょっと難しく感じる語が多めなのでは?と思いながら読みました。でも後半はそれを忘れて読めます!舞台設定がスペイン内戦後の暗い感じをかもしだしながら、重厚な石畳のマンションや、街並み、恐れをいだく人々。雰囲気たっぷりです。その時代に思いをはせながら読みました。また自分の世界を広げてもらえた。スペイン行きたくなりますよ。

お話の構造も複雑に螺旋を描いているような印象です。途中「こうだろう」と思うふしはあるんですが、きっと読んだ人は必ずと言っていいほど全部はわからない、驚きがたくさん隠されています。それぐらいストーリーが練りに練られているのではと思いました。

読んでよかったなあ。英語勉強しててよかったと思った時間をまた持てたことに幸せを感じます。本を通して人生が豊かになった気持ちにまたなれました。


実は私が最後の5%を読む横で子供も「明日はお休みだから」と夜更かしを許されて「ガフールの勇者たち」の8巻を読んでいました。

11時過ぎに私が読み終わってもまだ読んでいる。「もう寝ないといけないよ。」と言ったんですが、「あと少しでおわるからお願い!」と読み続けていました。で、ブログを書き始めて気が付くともう11時半。

子供が「ママ本読み終わったよ。」というので、寝せようとしたら、
なんと、私がこれを打っているあいだに実は9巻も読了してました。ずるいぞ。


今日も読んでいただきありがとうございました。
ほんとは昨日中にUpしたかったんですが、12時を超えてしまいました。

明日は親子で朝寝坊ということにします。