
Sarah's Key
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Author :Tatiana De Rosnay
Period:September 21th~ 24th
Category:Fiction based on the history
320pages
Total recommends:★★★★★
Difficulty:★★☆☆☆
Story:★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★★
Romance-packed-degree:★☆☆☆☆
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★☆☆☆
体のどこか片隅にずっと残りそうな生と死の物語
こころの鍵を開けるのはいつ?
あらすじ
アメリカ人のJuliaはフランスに住んで16年。40を過ぎていた。フランス人の夫と11歳の一人娘Zoeと3人で暮らしていた。3人は夫の祖母がかつて住んでいたパリのアパートを改装して新居にする予定だ。彼女はパリで発行される英文雑誌を発行する仕事に携わるジャーナリスト。次回の特集は1942年にフランス警察がナチスに協力してフランスにいるユダヤ人の強制逮捕、強制収容所へ送ったことに関することだった。やがて、Juliaはある事実に気が付く。彼女のこれから住もうとしているアパートとあるユダヤ人少女のつながりに。Juliaはそれをしらべるうちに自分が妊娠していることに気が付く。
今日残りの40%をモーニング食べながら読みました。9時ぐらいから。レストランで辞書を引こうとすると、辞書が反応しない・・・。ついに壊れました。仕方がない、辞書なしのタドキスト読みでいきました。Kindleは英英辞典がついているので、どうしても調べたければそれを使えばいいし、
でもそれを忘れるほど読んでいました。
今日はPCも持ち込んで最後のほうを読みながらこの原稿を書き始めました。子供の塾が終わるまでの時間に、ほんとは仕事しようとPC持ってきたんですが、この本を読み終えないと落ち着かない。それぐらいの力をもっている本です。
最後のSarahの手紙はもうタオルを手に読みました so poignant! これほど深い悲しみを胸に生きていく少女の人生に涙なしには読めませんでした。ひとそれぞれの悲しみがあるけれど、それはその人にしかわからない悲しみ。大きくても、小さくても。でもそれを背負って生きていく。この本からもその重みを学んだひとときでした。この本のヒロインSarahにとっては封筒の中にそっとしまわれた一つの鍵。大切な大切な命の鍵だったんですね。レストランで読むんじゃなかった。でもそうじゃなかったら、その部分はもっと号泣していたと思います。
ホロコースト関連のお話は「The Book Thief」以来ですが、これもフィクションといえども胸につきささるお話です。また知らない史実を学べました。
内容は現代と過去を行き来するので、特にアメリカがロケーションになると少しドライな感じがします。そうやってわざとコントラストを明確にしているのかもしれません。まあ、最終的にもう一人の主人公Juliaが二人の子持ちでシングルマザーでマンハッタンのアパートに住めて、仕事もあるなんて設定は私にはちょっと現実離れしていないでもないんですが、まあそれはいいか。現代の部分がこの悲しいお話の読了感をちょっとさわやかにもしてますしね。
英語は内容を先に読み進めたいのもあって、フランス語もちょっと難しめの単語も気にせずに内容をとれると思います。主人公は同じ40代女性で、一人っ子の10歳ぐらいの女の子がいる。もうExactlyに物語にはいっていけました。我が家と同じ家族構成。いや、もううちは子供は無理ですがね。フランス人とアメリカ人の考え方とは違うといえども、物語に入っていけます。
昨日ネットでタイトルを検索してみたら、やっぱりこれも映画化されていました。知らなかった。そんなん多い。日本には来てないけど、読んだあとにわかったのは7月ぐらいに読んだ「The Help」もでした。この作品はフランス映画でした。今年の8月に公開されているようです。何人かの日本の方が海外で見たらしく、ブログで見つけました。前に見つけた「The Book Thief」とあわせてどこかで入手してみたいなあ。The Book Thiefはどうもまだ製作段階な感じですがね。The Helpはきっとそのうち日本でも公開されるだろうけど、ホロコースト関連のこの2作は無理かなあ。フランス語だとなおさら。でも、こういうtouchyなissueが風化してしまう今。英語で書物を読むようになってなおさら思うんですが、「ガラパコス化する日本」にいて自分がますます変人になっているような気がします。「ジャンケンでセンター」がニュースになる我が国にちょっと疲れている私。
最初はフランス語しかないと思ってたら、英語もありました。Youtube変更。原作は英語だと思うんですが、映画ももしかして英語が最初かな?この女優さんよく見ます。調べてないけど、English Patientとか、Four Weddings and a funeralに出てた人じゃあなかなあ。原作では金髪のアメリカ人だったと思います。この女優さんはイギリス人だったような。また調べたいです。これ日本語のタイトルにするんだったら、「鍵」の一言かなあと、ずっと読みながら考えていました。「サラの鍵」じゃちょっとなあと思ってたら、「サラの鍵」のままだった。そんなもんなんですね。
余談ですが、これレストランで書いてます。となりに2歳ぐらいのまだおしゃべりもままならないかわいい男の子とそのパパ二人が座っているんですが、そのパパが「パパこれからお仕事するから邪魔しないで。」と本を読みだしました。しかし、2歳になるかならないかの子供に絵本をテーブルに置いて「黙ってて。」なんて・・・びっくり、おばちゃんが相手したろか?と一瞬思っちゃいました(笑)その子供が字をんよんで(いや読んでいるふりをして)声をあげると、「静かにして。」と言う。思わず横から「大丈夫ですよ。」と言ってしましました(笑)
と、ムシャムシャ食べて、飲んで、気をそがれながらこれを書きながらも3時間弱で130ページほど読めました。読み始め水曜日は20%ほど、木曜日は仕事を優先したので10%。昨日の祭日は朝から子供とママ友と私立中学の文化祭に行っていたので、「これはちょっとゆっくりペースでいくしかないね。」と昨日の晩に子供とパパがテーブルで勉強しているときに読み始めたら結局ベッドに持ち込んで60%まで読んでいました。次の日に朝早くなければきっと読み終わっていたでしょう。(寝ないとダメな私です。)これは多くの方に読んでほしいなと強く思ったお話でした。
さて、午後の仕事が終わったら、こんばんは新しい本を探さずに、まず仕事を優先しなければ・・・。
今日も来ていただきありがとうございました。
明日は3連休の最後。よい休日をお過ごしください。
仕事に行ってきまあーす。