The Pillars of the Earth
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Author :Ken Follett
Period:August 22th~September 8th (about 16days)(病欠含む)
Category:Historical fiction
1000pages
Total recommends:★★★★★
Difficulty:★★★★☆
Story:★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★☆
Romance-packed-degree:★★★★☆
Adventure-packed -degree:★★★☆☆
Mystery-packed-degree:★★☆☆☆
(一応R指定しときますわ)
12世紀の欲望渦巻く一大スペクタクルロマン抒情詩
一読者の声「メイクドラマしてますね~。」
やっぱりすごい!読んで損なしの王道1000ページ!
あらすじ(うーん長すぎて冒頭部分でも書きようがない・・・)
イギリスがまだ国家として混沌としている1100年代。国家は大陸を超えて支配され、ほとんど無政府に近い状態だった。
両親を王の兵に目の前で殺され6歳で弟とともに孤児として教会のやさしい修道院長に引き取られ僧侶として生きることとなったPhillipはその敬虔な信仰心と頭の回転の良さで、教会でその能力を発揮するようになる。彼はあるに落ちぶれた小さな修道院の院長としてその教会を復活させることに成功した。その後訪れたKingbrigeで彼はひょんなことからKingsbrigeの修道院長に推薦され、選ばれてしまう。
一方、ある大工の親方であるTomはいつの日か教会の大聖堂を作ることを夢見る男だった。彼はその土地の有力者の子息たちの結婚後の新居を建てている最中だった。しかし、伯爵の娘Alienaが婚約者Williamを嫌って婚約を破棄してしまったために、建設中の家は急きょ建設取りやめになってしまった。なんとかWilliamから最後の給金をもらって家族とともに新しい仕事を求めて大きな町の建造中の教会へ向かおうとする。しかし、旅の途中でTomの妻で妊娠中だったAgnesが急に産気づいて、森の寒いなかで家族が見守る中男の子を出産する。Agnesはそのまま出血多量で生まれたばかりの赤ん坊がお乳を吸う中帰らぬ人となってしまう。途方に暮れるTom。自分たちの食べるものも尽きている今、その赤ちゃんを育てることは不可能だった。Agnesを埋葬した横に赤ん坊を置き去りにするしか彼に残された道はなかった。息子のAlfredと娘のMarthaを連れて立ち去るTomだったが、途中で急に気が変わり、赤ん坊のもとへと走る。しかし、Agnesの墓には赤ん坊の姿はなかった。途方に暮れるTomの前に現れたのは、Marthaが倒れたときに、たまたま居合わせて助けてくれたEllenという女性だった。彼女は一人息子のJackとともに赤ん坊がある僧侶に拾われていくのを見たと教えてくれた。二人は赤ん坊を連れて行った僧侶が向かった修道院へと行く。そこにはヤギの乳を飲ましてもらっているTomの息子の姿があった。
その修道院がPhillipが院長を務める小さな修道院だった。赤ん坊はPhillipの弟Francisが拾ったあと兄の修道院へと向かったのだった。Phillipは自分の姿を重ね合わせこの赤ん坊を修道院で育てることを決意。そっと見守るTomとEllenは子供をそのままにして修道院をあとにするのであった。
そしてTomとPhillipが再び出会う日まであともうすこし。これから波乱の彼らの人生がはじまろうとしていた。
「バタッ」(←私が力尽きて倒れる音)
いやあ、1000ページ。これでブログ終わりたいぐらいすごいですわ。いや実際倒れて寝てました~。病み上がりでぇ~す。
とにかく、超骨太の超濃いぃ~いお話です。
歴史上実在の人物がうようよ出てくるので、歴史を学びながら読めるドラマって感じです。
「エンターテイメントとして楽しみながらひも解く1000年前のイギリス史」とも言えますね。
誰が誰の子供で庶子で、どの人が実在なのかを調べだすときりがないので、私のわかる限りでは、
ヘンリー1世
スティーブン王(ヘンリー1世の甥)
マウド(ヘンリー1世の娘。他の表記ではマチルダともいうまたは皇后マチルダのとも言う)
グローチェスター公(ヘンリーの庶子、マウドの異母兄弟)
ヘンリー2世(後半で出てくるヘンリー1世の孫。)
あとは王様とか、騎士とか史実に基づくところで実在の人物が出てきます。
でも以上の登場人物は今のところすべて脇役実在であろうとなかろうと架空の?
人物と思われる主人公たちのドラマを堪能するだけでもすごい迫力でごわす。
「なんかほんとに起こってるみたい。臨場感ある~。」と思わせるのに一役買っています。
ロビンフッドだっていろんな人物像があるくらいですからね。(あれ、ブルーレイ借りたら、
傷で見れなかったので冒頭30分しか見ていないんですよね。昔のケビン・コスナーのはちょっと
よく描かれすぎだし。といいながらもまあ好きですが。)
私の場合はイギリスの昔のお話が大好きで、その類の映画を見つけるとみてしまうような人間なので、石造りの暗らああああい中でうごめく話を想像しながら読めました。日本で言うと戦国時代のドラマ好きおばちゃんでしょうか。子供は今大河ドラマにはまっています。
架空の人物が実在の人物と混ざって織りなす壮大な物語、この舞台となるKingbrigeの大聖堂も架空の聖堂だそうです。モデルはWells cathedralとSainsbury cathedaralだそうです。私が行ったことがある大聖堂といえば、ウエストミンスター、セントポール、カンタベリー、ヨークてなところですかね。なので、なんとなく感じは想像つくんですが、やっぱこの二つも行ってみたいです。
話は二つの軸に分かれた展開です。善と悪。敬虔と欲望。愛と暴力などなど。いい側の登場人物たちが、まるで運命の輪に乗るように悪い側の人間と節目節目でぶつかりあって困難に立ち向かわなければいけません。100ページに1回はそれがでてくる感じですね(数えてませんが)とにかくドラマチック。
話の最初から登場人物とお話に伏線が張られていますが、それが次々と明らかにされていくので、それも非常に読みごたえがあります。お話は教会の聖堂を建てるという一つの柱(pillarsですな)そして人間のドラマという柱です。そして王国と教会。すべてにおいてシンメトリーな印象を受けながら読みました。
私がとても感動したのは、主人公の一人である僧侶のPhillipが自分を裏切った僧侶に救済の手を差し伸べるんですが、その裏切った僧侶が彼に心を許した時に、「私は人間の心に打ち勝ったのだ」というけっこう感動するシーンがあります。その事が、もう何年もたったあとにまた生きてくる。人を助けたことが、今度は自分が助けられる。というあとのシーンでぐっと感動が深まりました。
でも、女性としては目をつぶりたいシーンも多くてのけぞりながら読みました。
本来ならスケールとしても星6つぐらいの規模なんですが、ロマンチストangelとしてはその部分でちょっと星一個減らして5つとさせていただきます。
まあ、中世よりももっと前の話で、人間のlustがあまりにも赤裸々に描かれていてこわいところも多々ありなので。でもそのころはそうであってもおかしくない時代なんですが。欲望のままに生きる敵役のWilliamが出てくると、なんか怖いこと起こりそうで(実際起こるんですがね)怖かったです。この人はトマス・ベケットの暗殺の4騎士の一人として描かれているんですが、実在の人物とは違うようです。ドラマ上であてはめてるだけなようです。でもこの非常にデフォルメされたWilliamという脇役なしにはこの話は盛り上がらないでしょうね。
英語は宗教用語がバンバン出てきます。でも1000ページも読むと慣れてきます。決して簡単だったとは言えないですが。会話の部分はおそらく大丈夫。おそろしいのは教会という建造物を作る話でもあるので、その構造が説明されているときに「?で、それどこの部分じゃ?」と思ったりします(笑)私ヨーロッパの大聖堂見るのは大好きなんですがね。それでもだめ。読む速度も今までで最遅の部類の一つになったと思います。最後は読めずに寝る日もあったので~。だからこの1000ページは私にとってはヤングアダルトの3,4冊分に値します(笑)でも見栄はって1冊としときます。今で確か36冊目です。でもちょっとゆるゆるいこうかなあとこのところ考えています。
で、次に読むよはどちらにしようか悩んでいます。ちょっと軽いの読みたい気分ですからね。今手元にあるので、短めのものはこちらの二つ

The Devotion of Suspect X
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A Wizard of Earthsea (Earthsea#1)
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どちらも読了後さわやかな気分になれそうにはなしなあ。悩むところですなあ。うーん。
いや、しばらく「大聖堂」の録画でも見とこうかな♪これで晴れて全部観れますわ。
今日もお越しいただきありがとうございました。
明日もいい一日でありますように。

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今日もお越しいただきありがとうございました。
明日もいい一日でありますように。