洋書の読み方 ある英語学習者による一考察

以前にKさんにご質問いただいてずっと棚上げしてた宿題です。今クーラーの設置中で勉強できないし、打ってます。

「洋書、もしくはペーパーバックを英語でもっとスラスラ読めるようになるには?」

私も修業中の身なのでまだまだなんですが、このところ感じたことを書いてみたいと思います。実は
1年の締めくくりにしようと思ってたことなんですが、半年たったところで前半戦。今年28冊目(公式記録?とでもしときます頭数に入れていないのもあり。(笑))読んでいます。ジャンルを問わず?いろいろ読んだつもりなんですが。え?偏ってる?すいません。

PBを読み始めたのは、やっぱりこれが大きなきっかけかもしれません。
Harry Potter and the Philosopher's Stone
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10年ほど前友人の結婚式にイギリスに行ってから夏に読んでました。イギリス熱再発でしたしね。気分がすぐれなかったので、家でねそべりながら日がな一日読んで3日で読みました。読む速度は今では考えられないぐらい遅かったと思います。今考えたら妊娠してた。子供がいない時になんでもっと読まなかったんだろうと思っても今は後の祭り。時間たくさんあったのに。代わりに映画観てました。

原作読んでから映画も見て「イギリスっぽい」雰囲気の虜になってしまいました。子供が生まれて家にいる時に残りの出ていた3巻までを読みました。そのあとは新刊が出るたびにハードカバーを発売日に手に入れて読みました。ちょうと家庭教師の教え子がはまっていたので一緒に映画観に行ったりしました。

そのあとのブームはこれ、乳飲み子の子供に母乳をあげながら、だっこして寝かしながら読んだ本。
The Fellowship of the Ring: The Lord of the Rings--Part One
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これはパート1の映画を見て、パート1の原作を日本語で読んでから挑戦。日本語も英語もかなり手ごわいですが、(かなり古い感じの言葉がでてきます)圧倒的な世界観。2巻以降は英語だけで読んで映画が来るたびに一人で見にいってました。当時これ読んだってネイティブに言うと、「おお、素晴らしい。」と褒めてもらいましたっけ。たいてい大学上がりで教養高めの人たちなので、結構「高校生の時に夢中になった。」とかいう人が多かったです。この前NZで映画の監督の家の前連れっててもらいました。ミーハーな私。

ここで一代目の電子辞書をぶっ壊しました。

お気づきでしょうか。昔からPBを読むのに利用しているもう一つのツール。
「映画」です。

本来原作を読んで映画を見るとけっこうがっくり来るもんなんですが、私はもともと無類の映画好き。よっぽどでなければゆるせちゃいます。映画にかなり寛容です。スクリーンにどっぷりつかってれば満足なタイプ。批評もあんまり好きじゃない。それは映画ブログでもお気づきだと思います。まったく別のエンターテイメントとしてみていることもあれば、こうやってヴィジュアルを利用することもあります。特に上の二つは映画化されて大成功したもの。原作に忠実です。だからイメージがあんまりぶれない。「ダ・ヴィンチ・コード」も同じ手で見ましたが、かなりずれてます。でも読むのに一助になりました。

読んでいて映像が頭に浮かぶのが読み進むコツの一つだと思います。

その後はなんか「PBをすらすら読めたらなあ。」とこれやってみました。

めざせ100万語!多読で学ぶSSS英語学習法

レベル0からのセットを読むたびに買いました。ひと夏でたぶん100万語ぐらいまで真面目にやってたんですが、「ダレン・シャン」の1冊と「ハリポタ」の最新刊が出て、そちらを読み始めてから買わなくなりました。薄いのですぐ読めますが、1冊のコストパフォーマンスを考えると、ちと高くつきます。それからは「ちょっと厚めのPB」に手を出すように。でもこれがずいぶん基礎を気づいてくれたかも知れません。いまだにヤングアダルトを挟むののここでの経験が生きているかも。

その後は英検の勉強の合間にちょこちょこ。1級の勉強がなかなか手ごわくて、2年ほど前からまたPBにはまっていきました。映画化されたものを中心に。それは英検の「リーディング編」と読書記録総括に書いたと思います。

2年ほど前からは1か月に1冊か2冊のペースで読んでいました。英検前の1,2か月は読まない。そんな感じで好きな本を手にとってました。2週間で1冊でもかなりしんどかったです。

数えていないのでわからないのですが、おそらく2011年以前までに読んだ本の数は60冊ぐらい?100冊は行っていないと思います。でもすごく薄い本も合わせてです。手元にないものも多いので覚えていない。いつの日か「背丈を超えるほど」のPBとともに写した写真をUPしたことがあるんですが、この「自分の背を超える」ってのもいい目安だなあと思いました。どこかで聞いてやってみました。やっぱり「量」を読むことも大事だと思います。

今年の1月からは週にだいたいですが1冊のペースです。ここからが本題ですかね。
どうやって読む速度を上げていくか。

Kさんに聞かれてから毎回本を読むたびに少しだけ時間を計ってみました。だいたいどれぐらいで読めてるのか。ちょっとずぼらですが、30分キッチンタイマーをセットして30分間で何ページ、もしくは何パーセント読めているのか計ってみました。6月から今まで読んだものです。

「Passion」女子高生向きヤングアダルト  1時間換算だと50ページから57ページの間。
「Cedar  Cove 1」女性向ライトノベル?   1時間で50~57ページぐらい。
「Sister 」 昨年のイギリスのベストセラー。ミステリー1時間で40ページぐらい。
「Percy Jackson 1」 小学校高学年中学生向き  1時間で50ページぐらい。

上二つはKindleで読みました。だからパーセントから換算しているのでだいたいです。よく見るとKindleのほうが読む速度が速いかもしれません。気のせいかな。Kindleは文字のサイズを変えれるので小さい文字で1ページにたくさん文字を出した状態で読むと速いような気がします。画面が多きサイズで読んでるからでしょうかね。

ここで大事なことは、速度の速いもの。
そう、「ヤングアダルトです。10代の子供向けもの。それと初めて読んだ女性向のライトノベル。ちょっと文芸的な本は時間がかかっています。「Sister」は難しかったです。この前読んだ「Atonement」もよく似た速度で読んでいたと思います。今年は意識して「ちょっと無理してでも読んでみたいベストセラー」と「英語が読みやすいヤングアダルト」を挟んでなるべく読むようにしています。そうすると緩急ついてサクサク読めたりして、長続きします。それでも単語は1級レベルの単語がぞろぞろ出てきますが。ヤングアダルトは対象読者が低年齢なので単語がわからなくてもわかりやすい。ハリポタの1もまあまあそんな感じです。これで辞書をひかなくてもざくっと内容をとらえる訓練ができているんじゃないかと思います。ただし、あくまで子供向けの内容なので興味のなるべくあるものを選ぶのが肝心。私は「生徒が読むかなあ。」という感じで読んでいるし、子供と英語の絵本も200以上冊は一緒に読んでいるので、まったく抵抗感がありません。マンガもたくさん読んでるし、映画育ちなので、現実離れした話も大丈夫。

とにかく「読んでいてすいすい読めるものをたくさん読む。」これが一つのポイントです。これをたくさんすれば速度も上がります。

ヤングアダルトが無理な場合は名作なのどの「Graded Readers」があります。英語学習者のために簡単な英語で書き直した作品です。オックスフォードやペンギンやロングマンからたくさん出ています。多読方式はこれらが中心です。シャーロック・ホームズやイギリスの名作もたくさん。私がいつか読みたいジェーン・オースティンやブロンテもほとんどこの「書下し本」で読みました。中にはオリジナルの面白いもの、映画化されたものもたくさんあります。これらをたくさん読んでも速度があがると思います。

共通点はやっぱり「頭の中でイメージしがなら読めるようになること」ではないでしょうか。

私は英語教師ということもあって、いまだにこれらのGraded Readersを読むことも多いです。見本が周りにあったりしますしね。個人的にはオックスフォードのBookwormsシリーズが好きです。

ここでひっかかるのが、やはり「単語の意味がわからない。」ですね。

私はSSS式の多読をやるまでは、わからない単語は読み飛ばすこともあれば、調べることもありました。電子辞書を壊すほどなので、調べたほうかもしれません。これに関しては私は「調べない方がいい。」とは断言できません。その方法で読んでいくと、膨大な時間がかかるからです。たまたまキイを打つことに抵抗がなくて速いので、今では臨機応変にやっています。

家にいるときは調べて、外で読むときはあまり調べない。単語を調べるのでつかれてしまっては意味ありませんからね。読んでみて1ページに10個もしらべて、読み飛ばせないようなら、読むのは待ったほうがいいと思います。私の場合は最近は1ページに1、2個。調べないページももちあります。集中してるとそうなる。で、多いときで5個から7個ぐらいだと思います。電子辞書で調べますが、最近は辞書に載っていない単語が多いので、いい辞書がほしくてしかたありません。いや自分のボキャビルがそんなに上がったわけではなくて、変な借用語とか、スラングを調べてしまったりするからです(笑)

でも、調べたほうが意味が鮮明なのはもちろん。銃撃戦なんの細かい描写や、立ち位置や動きを調べながら読んでみまたすごくイメージできました。単語を調べると「イメージが鮮明」になります。これは断言できます。そして
認識語彙が増えます。=ボキャビルになります。たくさん読むと同じ単語にももちろん出会います。

でも、いきなりこれをやると苦しので、前にも書いたことあるんですが、1級ぐらい、せめて準1級ぐらいまでの語彙は頭にある程度叩き込んでもいいんじゃないかと思います。1000語ためしにやってみてください。ずいぶん楽になります。受験生を指導するときに見ていると、500語ぐらいで効果が見え始めます。長文問題が読みやすくなってくるようです。これ、ほんと。単語集もばかにできないと思うんですがね。

長くなりましたね。まとめてみると
1.自分にとって読みやすいもの、最後までよめそうなものをたくさん読む。
2.時々、ちょっと難しくても読みたいものに挑戦する。映画化されたものはとっつきやすい。原作読んでから映画観てもいいですね。逆だと先にイメージがつきますが、映像化されすぎるゆえ、原作を味わえない場合も。
3.単語は1ページに何個かなら調べてもいい。

あと大事なことが一つ。
「本を読むのが好きなこと」これなしには洋書は無理ですね。日本語で本読むの好きじゃなければ、洋書はなおさら無理です。おもしろければ徹夜してでも本を読んだことがある方なら大丈夫。洋書にはそんな本がざっく、ざく。何時間も本を読める体ならなおよし。私は2,3時間ぶっ通しで読むこともおおいです。寝そべりながら(笑)本によりますがね。

ぜいぜい。今日はこのへんにしときます。晩ご飯つくらなくっちゃ。まだまだ私も修業中の一英語学習者。これからもっとたくさん読んでいきたいです。どれだけ読めるか挑戦中。タイ記録達成中です。いいアドバイスがあればまた教えてくださいね。以上のことがお役に立ちますように。

私の場合、体調が悪くて教室に通ったりできない分、寝そべっても読めるPBはほんとに英語の扉を開けてくれる強力なツールです。世界も広がりますしね。

どうです?今日からPB片手に動きませんか? 写真は今のうちのPBコーナーです。この前もUPしましたが。ヤングアダルトやGraded Readersやらずいぶん職場に持っていきました。本の後ろにもPBが並んだ状態です。
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